「コンビの前にコンビニがある」というくらい、コンビニがあふれかえっている日本。そうなると、もちろんコンビニ同士の熾烈な争いが繰り広げられます。
そんな中、リブランドから1年を迎えたファミリーマート(ファミマ)のプライベートブランド(以下PB)「ファミマル」が好調です。
10月3日には、1周年を報告する記者会見が開かれました。
そこで感謝セールとして「20商品20円引き」のキャンペーンやファミマルのパウチ商品のPREMIUMラインの一部も刷新するなど勢いに弾みを付けています。
リブランド成功の「仕掛け」にはどんな秘策があったのでしょうか。
5秒でわかる「美味しさ」
ファミマルの数字が伸びているのは、カテゴリーを広げて品数自体が増えたこと。
そして、リブランディングにあわせて定番商品の品質にもしっかりアプローチした結果、「単品で売れる商品が増えてきている」のも要因のひとつとのことです。
品数を増やしていない菓子類も、前年比で大きく伸張しています。それは、美味しさが伝わるパッケージに変更した効果が大きいとのこと。
実際はとても美味しいのに、これまではパッケージの写真でこそれをちゃんと伝えられていなかったのが反省点でした。
今、レシピサイトなどを見ると、料理の写真は俯瞰で撮られているものが多くなっています。
そのため、ファミマルは昨年10月から、いろいろなところで、「美味しい」を発信するようにしてききました。
SNSやレシピサイトの流行によって、時代とともに多くの人が「美味しそう」と認知する構図は変わります。
チルド惣菜のパッケージに俯瞰写真を数多く取り入れたのも、そういった意図があるからです。
パッケージは「5秒でわかる」をコンセプトに、写真にあわせて商品名やコピーも工夫。
文字面からも“しずる”(みずみずしい美味しさ)が感じられるように意識したところ、お客様からも、わかりやすくなったという声をもらっているとのことです。
商品、営業、マーケティング
売れるためには「商品」「在庫」「マーケティング」が、ちゃんと揃っていないといけません。
どんなにいい商品が店頭に並んでても、それを知らなければ足を運んでもらえない。
どんなにいい商品で一生懸命宣伝しても、店頭に在庫がなければ売れない。
在庫があって宣伝をがんばっても、商品が良くなければ話にならない。
ファミマルはそこをうまく回せているのではないでしょうか。
ファミマルを見ていると、やはり、売れているところというのは、当たり前のことを当たり前にやってきている、というのが見て取れますね。
参考サイト:
ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」が好調です。リブランドから1年を迎え、成功秘策をCMOの足立氏とブランドマネージャーの柘植氏に聞きました。