政治、社会、環境、生活……身の回りの小さな事から大きな事まで様々な問題があふれかえっている昨今。
何か言いたいけれど、何と言ったらいいか分からない。何かしたいけれど、何をしたらいいか分からない。
それ以前に、どうせ何したって変わることないと、半ばあきらめモードさえも漂う世界。
そんな世界を変えようとしている一人のアメリカ人ラッパーがいます。名前はPrince Ea(プリンス・イー)です。
10億回以上の視聴回数
Prince Eaは、政治、社会、環境問題と生活の問題をテーマにしたラップをyoutubeにアップしています。
現在、FacebookとYouTubeのプラットフォームだけで10億回以上の視聴回数を記録しています。
YouTubeで最も視聴された動画は、5年前にアップロードされた 「Can We Auto-Correct Humanity? (人類は自動修正できるか?)」
最近のSNSやテクノロジーのあり方について意義を訴えた歌です。再生回数は2200万回を超えています。
映像の中で、Prince Eaは海岸線の近くに立っています。彼は携帯電話に目を落とし、それからカメラを見上げ、激しくも優しいまなざしで見つめています。そこから歌が始まります。
「知ってた?大抵の人が人生のうち4年間スマホを眺めているって。ちょっと皮肉だよな。
https://www.youtube.com/watch?v=k4xYF0wNLKc
このタッチスクリーンのせいで、お互いにふれ合わなくなった。
技術が俺たちをより自己中心的にして、より離ればなれにしている。
お互いを「つなげる」技術と言っているが、俺たちの絆は強くなっていない。
ザッカーバーグさん、失礼なことを言うようだけど、Facebookの分類を変えた方がいいよ。
反ソーシャルネットワークってな……」
その他にも、「I just sued the school system(学校制度を訴えることにした)」
「Why I Think This World Should End(こんな世の中は終わった方がいいと思う理由)」などがあります。
彼の動画の多くは、デリケートで複雑な問題を取り扱ったものです。ですが、複雑な言葉を使わず、ラップのノリに合わせてさらりと、しかも優雅に説明しています。
自ら行動を起こせるか
歌のタイトルだけ見ていると、Prince Eaは単にラップを介して世の中を批判しているかのようです。
世の中にはそういったミュージシャンもたくさんいますが、彼はそれだけでは終わりません。
2009年、Prince Eaは「Make SMART Cool」(SMARTはSophisticating Millions and Revolutionizing Thoughtの頭文字)という組織を立ち上げました。
この団体は、学校での講演、地域イベントの開催、慈善公演、地域組織との提携、教育指導プログラムの立ち上げなど。
さまざまな具体的方法でポジティブな社会変化を促進することを目指しています。
彼は、世界を変える唯一の方法は、個人を変えることだと信じています。
現在、全米の高校生や大学生をはじめ、世界各地の恵まれない若者たちを訪れています。
そこで、自己啓発や教育、情熱を持って生きること、教室で意欲的に取り組むことの重要性などをテーマに講演を行っています。
声をあげることも大事ですが、何よりも自分から行動していくことの大切さをPrince Eaは世界中の人々に見せ続けているのです。
Prince Eaは、教育界、音楽界、そして人々の生活の中で前進を続けています。彼が近い将来、注目される人物になることは間違いないでしょう。
引用画像:
トップ画像:https://princeea.com/
https://princeea.com/about/
参考サイト:
Meet our amazing community: inspiring people who are working to change the world for the better.
His given name is Richard Williams, but you probably know the filmmaker, poet, motivational speaker and activist from St. Louis as Prince Ea. You’ve