音楽を聞くと成績が良くなる。

音楽を流すと泣き止む赤ちゃん、子ども番組をつけるとテレビの前で楽しそうに踊る子どもたちなど、私たちは小さな頃から音楽と密な関係で生活してきました。

また、好きな音楽を聞いて元気をもらったり、感情が揺さぶられた経験は多くの人が持っており、音楽は私たちの身体に何らかの良い影響を与えると考えられていますが、勉強や仕事にも効果を及ぼすことがわかりました。

ながら勉強には否定的な見方がある

LINEの調査によると、9割の高校生が音楽を週4日以上聞き、日常生活に欠かせないものであることが明らかになりました。さらに、現実世界との遮断のために、勉強中にも音楽を聞く人も多くいるとみられています。

しかし、音楽を聞いて集中力が上がる科学的根拠はなく、音楽を聞いている時、快楽物質ドーパミンが分泌され、集中できているかのような錯覚が起きているともいわれています。

つまり、音楽を聞きながら何かをする、特に勉強中の音楽、”ながら勉強”には懐疑的な意見があることも事実です。

BGMを聞くと勉強を楽しいと思える

そんな中、音楽が人にもたらす新しい効果が見つかり、話題を集めています。リサーチ会社「OnePoll」がアメリカ人2,000人を対象に行った調査によると、音楽を聞きながら勉強する人は成績が良いことが明らかになりました。

特にGPA(成績表評価)3.2以上の割合がBGMなしで勉強する人に比べて高かったといいます。成績が良い人は、音楽で癒されたり、勉強を楽しいと思えるようになり、自然と勉強に取り組む時間が長い傾向にあります。

実際に聞いている音楽のジャンルは人によってさまざまですが、クラシックやR&B、自然の音などを好む人が多いこともわかっています。

仕事の生産性が向上する

さらに、この傾向は勉強以外にも続いているとみられています。現在、アメリカ人の3人に2人が仕事中に音楽を聞いていることも明らかになりました。

そのうち90%の人が、音楽を聞きながら仕事をすることで生産性が上がると感じ、さらにその多くは、音楽によって仕事を楽しいと感じているといいます。

今までは「1つのことに集中すること」が美徳と考えられる傾向にありましたが、今後音楽は集中力を高めるためのツールとして積極的に取り入れられることも予想されます。

古くからいわれてきた”音楽のチカラ”が、世代問わず現代人の悩みの解決策になることが証明されたのかもしれません。

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