発達障害とされる子供たちが増えてきています。
ケアレスミスが多い、コミュニケーションが苦手、といったことから日常生活や学校生活に支障を及ぼすこともあります。
頭を悩ませる親御さんも多いことでしょう。
しかし、そんな我が子は、実は天才かもしれません。ギフテッドと呼ばれる突出した才能を持つ子どもがいます。
一般的な子供が外遊びや、テレビゲーム、今時ならYOUTUBUなどに興じる一方で、傍からみれば変わった物事に、半ば偏執的に関心を抱く。
そんな子供は、もしかすると「ギフテッド」かもしれません。
専門家でも見抜けないギフテッド
ギフテッドは日本には250万人程度いるとされます。ギフテッドの子供は、言葉の発達スピードが早いのが特徴です。
そのため、同年代の子供と話が合わず、時には大人をも言いくるめてしまいます。
ある学校で自閉症、ADHDの診断を受けた子供がいました。授業中にもかかわらず席をはなれてふらふらしてしまう。
先生の指示にも「イヤだ」といって従いません。
しかし話を聞くとさまざまな物事に関心を抱いていることがわかりました。そこで知能検査を受けてみるとIQが130以上あるギフテッドだと判明しました。
子供が発達障害かギフテッドなのか見誤ってしまうケースがあると専門家は言います。
子供が突出した才能を持ってうまれたとしても、その才能を引き出したり、伸ばしてあげなければ、うもれてしまいます。
ではいったい子や孫が隠れギフテッドなのか、見分ける方法はあるのでしょうか?
ギフテッド5つの特徴
① 精神連動性
思い立ったらすぐに行動するタイプです。「一言でいえば、飽きっぽい性格が当てはまります。
鉄道に興味をもったのも束の間、今度は車、飛行機と興味の対象がコロコロと移り変わる。
これはこだわりの強い自閉症とは正反対の特徴といえます。」と専門家は言います。
② 感覚性
「特定の音や匂いがダメ、中には制服の生地が肌に触れるのが苦手のケースもあります」と専門家は言います。
いわゆる感覚過敏と違うのは、ポジティブな面も両立する点にあります。彼らは芸術鑑賞に夢中になったり、自然の美しさに深く感動すると言います。
③ 想像性
空想に没入するあまり、周囲からは上の空に見えてしまう特徴です。こうした子供は創作や図画工作、レゴ、といった活動を好む傾向があります。
④ 知性
自分の考えを持ち、好奇心が旺盛という傾向です。質問攻めにしたり、本人が魅力や意義を感じない事柄、例えば宿題にはなかなか手をつけないことが多いです。
⑤ 情動性
喜怒哀楽などの感情を強く感じる傾向を指します。突然癇癪を起こして叫びだしたり、喧嘩になってすぎに殴りに掛かる。
また自分や他人の感情に敏感すぎるゆえ、抑うつや心身症といった症状で表面化することもあります。
一つ一つはどんな子供にも当てはまる特徴かもしれません。しかし、すべて当てはまる子供は極めて稀です。
海外では当てはまる数が多いほど、その子供はギフテッドである可能性が高いと診断されます。
そして、お金はかかりますが遺伝子検査で天才かどうか見分ける方法もあります。
ウチの子や孫は変?と思っても、まずはじっくり観察することが大事かもしれません。次に世界を変える天才は身近に隠れているかもしれない。
参考サイト・資料:
週刊現代 2022年 9/10 号 [雑誌]
BIO HACKING 未来を生きるための遺伝子の理解
「ギフテッド」と呼ばれる突出した才能を持つ子どもが円滑な学校生活を送れるよう、文部科学省は来年度から支援に乗り出す。周囲となじめず困難を抱える子のために、学習プログラムを展開するNPOなどの情報を提…