認知症は世界中で増加しています。WHOによると、現在5,500万人以上の患者がいると言われています。
認知症は、一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、若年性認知症とされます。
若年性認知症は働き盛りの世代で発症するため、本人だけでなく、家族の生活への影響が大きくなりやすい特徴があります。
病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況になってしまう人もいます。
また、子どもが成人していない場合には親の病気が与える心理的影響が大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることになりかねません。
さらにご本人や配偶者の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。
そんなやっかいな認知症ですが、なんと新しい研究で、鼻をほじると認知症につながる可能性があることが明らかになりました。
「私たちは、 肺炎クラミジア が鼻から直接脳に入り、そこでアルツハイマー病に似た病状を引き起こす可能性があることを初めて示しました」
研究の共著者であり、Clem の責任者である James St. John 教授は述べています。
ジョーンズ神経生物学・幹細胞研究センター は、プレスリリースで次のように述べています。
研究はマウスで行われましたが、セントジョンは「この証拠は人間にとっても恐ろしいものです」と述べました。
研究者によると、嗅神経は血液脳関門を迂回するため、細菌が脳に到達するための急行経路として機能します。
「この研究を人間で行い、同じ経路が同じように機能するかどうかを確認する必要があります。
これは、多くの人々によって提案された研究ですが、まだ完了していません」と St. John 氏は述べています。
交通量の多い混雑した道路も認知症のリスク
さらに、別の研究ではPM 2.5サイズに焦点を当てました。そしてオンロード車は、特に都市部では、PM2.5の排出量の重要な発生源を形成しています。
分析の結果、交通量の多い混雑した道路の近くで認知症のリスクがかなり増加することが明らかになりました。
さらにチームは、認知症の有無にかかわらず人々の大気汚染への暴露を比較した。
そして、認知症を発症しなかった人々は、認知症のグループよりも平均して粒子状物質への暴露が少ないことを発見しました。
そして、研究者たちは、認知症のリスクは1立方メートルあたり微粒子状物質のマイクログラム(平均年間暴露)ごとに3%増加すると結論付けました。
どのような原因であれ認知症になりたくないものです。鼻ほじりをやってしまう人は止めたほうがいいかもしれません。
参考サイト:
Don’t go digging for gold in your golden years.
Canadian researchers conducted a large meta-analysis to see if there is a link between traffic-related air pollution and Dementia. - The results were rather disconcerting.