ブドウを食べると紫外線から肌を守ってくれる。

つい忘れてしまいがちな日焼け対策。油断しがちな冬の紫外線。

「うっかりケアを忘れた」なんてことになると、肌にシミやシワなどダメージを与えてしまいます。

そのため冬は、日焼け止めとバリア機能を高めるための保湿をしっかり行う女性が多いことでしょう。

そんな紫外線対策に、ぶどうを食べると「日焼け」や「皮膚がん」予防に効果があると最新の研究で発表されました。

ぶどうは日本人にとって馴染みのある、多くの栄養上の利点を提供する食品および飲料の定番です。栄養上の利点は、

● 老化を防ぐ効果

ぶどうに含まれるタンニンやブドウ種子油に多く含まれるプロアントシアニジンなどには、皮膚細胞の酸化を抑制し肌のシミやしわ、そばかすなどを防止する働きもあります。

ゆえに、ぶどうには美肌効果もあると考えられています。

● 疲労回復効果

ブドウ糖や果糖は摂取後、体内で素早くエネルギーに変換されるため、即効性のある優れたエネルギー源になると考えられています。

有機酸には疲労物質である乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあるため、疲労の蓄積が抑えられます。そのため、疲労回復に高い効果を発揮するといわれています。

● むくみを予防・改善する効果

ぶどうは漢方として尿の排出を促し、肝機能や腎機能を高め、むくみを解消する働きがあるとされています。

ぶどうに含まれるカリウムにも、体内の余分な水分を排出する働きがあります。

そのため、ぶどうには細胞間に溜まる水分が原因で起こるむくみの予防・改善に効果を発揮するといわれています。

一方、ぶどうには血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維も多少は含まれるものの、吸収のよい単糖類が多いため、いちどにたくさん食べると血糖値の急上昇につながります。

ですが、いちどに食べる頻度や量を調整することでコントロールすることができます。

科学的証拠

そんなぶどうは、科学雑誌に掲載された小規模な査読済みの研究で、ブドウを食べると29人の人間のボランティアのグループが紫外線(UV)の皮膚損傷から保護されることがわかりました。

マサチューセッツ州とニューヨーク州の大学の研究者は、2 週間にわたって1 日あたりブドウ 3 食分に相当する量のブドウ粉をボランティアが摂取する様子を観察しました。

彼らは、ぶどうを食べる前後の紫外線に対する被験者の皮膚反応を測定し、研究の終わりまでに、被験者の3分の1が日焼けに対する抵抗力の増加を示したことを発見しました。

研究者は抵抗力は、体内で抗酸化物質として働くブドウに含まれる天然化合物であるポリフェノールに関連している可能性が高いと述べています。

また研究によると、10%の人は、食べるのをやめてから4週間後もまだ抵抗力があったとのこと。

この研究結果は、ブドウを食べると紫外線から肌を保護できる科学的証拠が増えていることを裏付けています。

2008年、2019年、2020年に行われたアメリカの研究では、ブドウを食べると、紫外線にさらされた毛のないマウスの皮膚がんを予防することがわかっています。

紫外線対策や日差しの強い国へ旅行する人は、対策のひとつとして、ぶどうがお肌の強い味方になるかもしれません。



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