たった「60秒」の運動で早死にするリスクが減る。

非運動者にとって、運動は「わかっちゃいるけどやらない」そもそも「運動がきらい」などなど。

40歳以上になると、ほとんどの成人は激しい運動やスポーツを行っていない人が多いのではないでしょうか。

そんな非運動者と早死に関する興味深い研究が発表されました。

それは、新しい研究によると、非運動者は毎日60秒間の運動を数回行うだけで、早死にのリスクを減らすのに十分な可能性があるそうです。

科学者たちは

・ バスのために走る
・ 用事のついでに速歩きをする
・ 子供と一緒に高エネルギーのゲームをする

といった日常的な活動を良い運動として挙げています。

高強度インターバルトレーニングと同様の効果

Nature Medicine誌に掲載されたこの研究では、これらの活動を1日に数回1分間行うことで、高強度インターバルトレーニング(HIIT)と同様の効果が得られることが明らかにされました。

スカーレット・ヨハンソンやジェニファー・ロペスなどのセレブが愛用しているトレーニング方法でもあります。

シドニー大学の主執筆者であるEmmanuel Stamatakis氏は、次のように述べています。

“1日に合計3~4分の非常に短い運動を数回行えば、かなりの効果が期待できます。”1分程度の心拍数を上げるために微調整できる日常の活動はたくさんあります。”とのこと。

研究者たちは、イギリスのデータを使って、運動していないと報告した25,000人以上の成人の日常の身体活動を分析しています。非運動者 (平均年齢 61.8 歳、女性 14,178 人/男性 11,063 人)

研究の参加者は7日間スマートウォッチを着用し、その後約7年間、健康イベントとアウトカムを追跡調査しました。

専門家は、「適切な」運動はしていないが、日常の活動で数分の激しい運動をしている人は、何もしていない人に比べて死亡するリスクが40%低いことを発見しました。

これは、がんを含むあらゆる原因による死亡に当てはまりました。このわずかな量の激しい運動は、心臓病で死亡するリスクをさらに48%減少させることにつながりました。

科学者たちは、この研究によって、偶発的な身体活動がいかに多くの障害を克服できるかが明らかになったと専門家は述べています。

日々の活動の強度を上げるには、時間の拘束も、準備も、クラブの会員になることも、特別なスキルも必要ありません。

単に、ウォーキングのペースを上げたり、家事をしたりすることで、少しエネルギーを使うだけですと専門家は語ります。

このように、非運動者が毎日合計3~4分の運動強度を行うだけで、早死にするリスクを減らすことが科学的に証明されました。

極めて少ない時間で死亡リスクを大きく減らすことができる究極の運動法ではないでしょうか。これなら運動嫌いな人でも実行できるかしれません。



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