将来、3Dプリンターで印刷した家が主流になる。

日本では、昔から変わらない概念があります。

それは「家へのこだわり」です。

結婚したらマイホーム、子どもが生まれたらマイホーム、人生の節目に必ずと言っていいほど登場する話題が「家」です。

しかし、この「家」が、新時代に突入していることを知っていますか?

アメリカに「3Dプリンターで作った街」が誕生した

アメリカ・テキサス州オースティン北部では、すべてが3Dプリンターで作られている家が誕生しました。

100軒もの家が立ち並ぶさまは、もはや一つの“街”といえます。

ちなみにこれは、コンセプト等ではなく、人が実際に生活できる家だというから驚きです。

現在、オープンに向けて、準備が進められており、まもなく居住者の受付が開始されます。

日本でも24時間以内に建つ家が登場した

日本でも3Dプリンターで家を作る動きが始まっています。

建設スタートアップ企業、セレンディクス株式会社は、日本初の3Dプリント住宅を建設し、話題になっています。

同社の建築する球体の住宅は、3Dプリント部分はRC構造の型枠(打ち込み型枠)として機能し、構造躯体はヨーロッパ基準の断熱性能をクリアした、リブ補強された2重構造により設計されています。

さらに、2022年3月に同社工場で建設された広さ10平米の家は、合計23時間12分という驚異的な時間で完成しました。

10平米を超えない場合、現行の建築基準法外の建物と扱われるため、水回りの設置ができないものの、2022年10月から販売された6棟はすぐに完売しています。

さらに、大手百貨店高島屋では、2023年初売りの目玉商品として、1棟限定の抽選販売を行い、話題となりました。

夢のマイホームが手に入れやすい社会を目指す

日本における一般的な住宅ローンは30年、平均完済期限は73歳と退職後もローンを払い続けないといけない問題があります。

さらに日本人の4割は一生、住宅を所有することができないともいわれ、家を持つことのハードルが高いことが事実です。

そこで、同社は住宅をゼロから再発明することを目指し、3Dプリンターを使った新しい住宅建築方式に乗り出しています。

現在商品化されている10平米の住宅330万円を皮切りとして、今後は、水回りも設備された衣食住できる実用的な家の構想もスタートしています。

家は「夢」と言われるほど、全ての人が平等に望む家を手に入れられるものではありません。

しかし、家は生活や命を守る基盤です。

もし、マイホームがちょっと贅沢な買い物程度で、車を買う価格で購入できたら・・・。

好きな時に何度も買い替えられたら・・・。

世界最先端の家づくりは、私たちの未来を変えるのかもしれません。

引用画像:
https://www.iconbuild.com/homes/genesis-collection-at-wolf-ranch

引用画像:
https://idarts.co.jp/3dp/serendix-3d-print-house/

参考サイト: