ガムを噛むと禿げない。

「髪が薄いのが悩み」「メンタルを保てない」「自信が持てない」こんな風に悩みを抱える人も少なくないかもしれません。

特に日本は、薄毛に対して厳しい国であると言われており「もうだめだ」と、絶望したくなる気持ちになることも当然なのかもしれません。

しかし最新の研究で「薄毛になるのは仕方ない」と思い込むのは時期尚早といえる、簡単に始められる薄毛予防法が明らかになりました。

甘い飲み物は髪抜け毛の原因になる

中国・北京にある清華大学の研究者は、2022年1月から4月にかけて、18歳から45歳の中国人男性1,000人以上のデータを活用し、生活習慣と抜け毛の関係性を調査しました。

その結果、炭酸飲料、ジュース、エナジードリンク、加糖コーヒーなど砂糖入り飲料を毎日1回(1週間で合計1ℓから3ℓ)飲む習慣のある男性は、飲まない人に比べて抜け毛になるリスクが30%高いことが明らかになりました。

また、抜け毛を報告していない男性は甘い飲料を週に7回飲むのに対し、抜け毛を報告している男性は平均して週に約12回と、多く飲む傾向があることから、甘い飲み物と抜け毛には因果関係があるとみられています。

健康的な食生活が薄毛を防ぐ

一般的に、髪の量を保つ秘訣として、健康的な食生活が重要な役割を果たすといわれています。特に、毛包細胞は体の中で2番目に速く分裂する細胞で、バランスの取れた健康的な食事が欠かせません。

その代表的な栄養素が、たんぱく質、良質な炭水化物と脂肪、ビタミン、ミネラルなどといわれています。

しかし、髪は生存することにおいて必ずしも必要不可欠なものではないと、細胞が判断した場合、栄養を髪の成長のために優先しない特徴もあります。

それゆえ、栄養不足や過度な食事制限が続くと、真っ先に髪が細くなり、さらには抜けやすくなるとみられています。

ガムを噛むと頭皮の血流が増加する

そんな中、大手菓子メーカー・ロッテが、食生活とは少し違う観点から、毛髪に与える影響の研究結果を公表し、注目を集めています。

それは「ガムを噛む」行為が、前頭部と頭頂部の頭皮血流を増加させ、薄毛予防に効果があるということです。

以前から、薄毛の初期段階では、頭皮血流が低下していることが報告されており、頭皮マッサージで血行を促進し、頭皮血流を上げることが薄毛対策に効果があるといわれてきました。

つまり、ガムを噛む行為は、頭皮をマッサージするのと同じように血流を促進する効果があるということです。

過去の調査でも、多くの時間ガムを噛んでいる人は、そうでない人と比較して、頭頂部の毛髪径が有意に太いこともわかっており、ガムを噛むことと毛髪の太さの関連性があるとみられています。

今もなお、予防や対策に関して、経済的・時間的にハードルが高い、さらに薄毛治療への抵抗感から、なかなかその一歩を踏み出せない方も多くいるといいます。

しかし、ガムは低コストかつ、身近にあるものというハードルが下がったことで、誰でも始められる新しい予防法のひとつとして徐々に普及していくのかもしれません。

参考サイト: