貧乏揺すりが最強の運動法になる。

テレワークや、外出自粛などで家にいる時間が多くなり、以前より座っている時間が増えたという人が多くなっています。 

世界20ヵ国で「1日に座っている時間」を調査したところ、日本はサウジアラビアと並び、「1日7時間」と最も長く座っている国とのことです。

これまでの研究で、座りすぎは心臓病・糖尿病・認知症などのリスクを高めることが知られており、散歩など定期的な運動が推奨されています。

座ったままの簡単な運動はないか?

とはいえ、多くの人々はなかなか行動に移せず、座りがちな生活から抜け出せなくなっているのが実情です。

また、デスクワークだけど、終業後や週末に身体を動かしているから大丈夫!と思った人ほど要注意です。

1日の座り時間が長ければ、週末の運動だけでは帳消しになりません。

そんなわけで、ヒューストン大学の研究者たちは、座ったままの簡単な運動でも全身の代謝を数倍に上げる方法を探していました。

すると、「ヒラメ筋を収縮させる」のがいいという結論に至ったということです。

それにしても、ヒラメ筋を収縮させる運動とは実際にはどんなものなのでしょうか?

簡単に言えば、足の裏を平らな床に置いて、つま先を動かさないようにしながらカカトを上げる運動、とのことです。

カカトを上げることにより、ヒラメ筋は収縮を起こします。一見するとスローな貧乏ゆすりです。

しかし、1回1回の動きでちゃんと足裏の後ろが床に着地している点が違うと言えるでしょう。

糖の代謝が3倍に

なんだ、デスクワークしながら貧乏揺すりすればいいのか、と思われたかもしれません。

しかし、研究者たちによれば、見た目よりも複雑で特殊な動きであり、完璧な動きをマスターするには、特別な練習方法が必要になってくるとのことです。

それでも、糖尿病などをはじめとしたメタボリックシンドロームに対して決定的な効果を与える運動法となるでしょう。

研究者たちは「ヒラメ筋は体重の1%もないが、全身の炭水化物(糖)の代謝を2倍、3倍にすることも可能だ」と述べています。

貧乏揺すりしながら仕事をしたら、実はものすごくいい運動になるのかもしれません。

やってみて損はなさそうですね。

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