人生を変える南の島々。日本編

「人生を変える南の島々。日本編」という書籍は、一見すると、旅行本やガイドブック、旅行の写真集のように思われがちです。

世に出回っている旅行本のように、美味しい料理やお土産屋のホテルの紹介は一切ありません。

著者である高城剛氏が、仕事やプライベートで300回以上、行き来した日本の南の島を厳選した26島が紹介されている。

人生を変える南の島々。は、『ヨーロッパ編』『アジア編』とあり、それに続くシリーズ第3弾が『日本編』です。

日本は世界有数の美しい島々を持つ国です。インドネシア、フィリピンに続く世界第3位の島数があります。

日本人は、それを理解していません。ハワイやセブ島でなくても日本には、どの国よりも美しい南の島々があるのです。

南の島とは、リゾートや観光で行くための場所ではなく、「人生を変える」ために訪れる場所なのです。

人は魔法にかかっている

人は、生きていると魔法にかかっています。そのかかった魔法に気づくことで、人生を変える旅は始まるのです。

ところで、南の島には、ある種の魔法があります。都会にはない自然の絶景、楽園と呼ばれたりもするが、南の島の住人にはそれらは、日常で当たり前です。楽園が日常の世界なのです。

しかし、都会の暮らしもどうでしょうか?

満員電車に乗って会社に毎日通勤する、歩けばすぐ物が買えるコンビニがあるなど、それらは都会では当たり前です。

実は、南の島の日常も、都会の日常もそれが当たり前、という魔法にそれぞれかかっているのです。

しかし、人はその魔法にかかっていることに気付かず日常を生きています。

『人生を変える南の島々。日本編』を元に島に行くとネット予約ができないものが多いです。

交通手段、宿など、現地に行って交渉しなければできないものがほとんどです。

ここでも、ネットで何でもできる、という魔法にかかっている事実に気付くことになります。

南の島は未来の姿

南の島とは、未来の姿です。理由は、地球が温暖化しているからです。日本で過ごしていても、夏は北海道ですら暑く、地球全体が暑くなっていくのは規定路線です。

そうなると、今住んでいる場所は、ドンドン暑くなり南の島と同じ気候になっていきます。

南の島の環境、住んでいる人、文化、そこに根付いている産業やビジネスはまさしく、未来のビジネスモデルなのです。

南の島は、あなたの未来のリアルな指針となり、今、南の島に行くべき理由はここにあるのです。

そして、日本の南の島は、有名な石垣島、沖縄本島、奄美大島だけではない。実に大小様々と数多くの南の島があります。

その島々の中で、自分にぴったりな、自分だけの一島を見つけ出す喜びを味わいましょう。

旅行は「日常」

旅行とは、わざわざ行くものではありません。LCCなど1万円そこそこで飛行機に乗れる時代になりました。交通手段が進化した時代だからこそ、移動がしやすくなったのです。

ここ20年でライフスタイルが想像以上に変わりました。それは、テクノロジーがいまだかつてないスピードで
変化しているからです。

20年前は、電話が持ち運べて、しかもパソコンの代わりになるなど想像できませんでした。今は、それが当たり前の時代になったのです。

人のライフスタイルはデジタルの進化で大きく変わっていきました。今後も大きく変わっていくでしょう。

我々は、これだけデジタルの恩恵を受けた世界に生きているのです。イマジネーションを閉じなければ、可能性は無限に広がっているのです。

頭の可能性を広げるには、移動距離をドンドン広げることです。

お金がない、時間がないという小さなことは忘れて、こうなったら楽しい、ああなったらどうなるんだろうとイマジネーションを広げていけば未来の可能性は広がっていきます。

どんなお金より経験に優るものはない

幸福感を感じる収入は1000万円から変わらないと言われています。

お金だけを求めても人は幸せになりません。では、何をすれば人は幸福感を得られるのでしょうか?

美味しい料理を食べれば、高級車を乗り回せば、ドンチャン騒ぎを毎日すれば、、全て答えはNoです。

幸福感を感じるためには、脳内に「セロトニン」という神経物質を出す必要があります。

このセロトニンは、太ももの筋肉を動かすことで分泌されます。

移動距離が稼ぎと比例するという話がありますが、この事が関連しているのでしょう。誰よりも移動した人が幸せになるのです。

さらに、移動する場所が南の島なら、セロトニンが分泌する条件が追加されます。

まずは、体を温めるとセロトニンが分泌され、人は本能的に南に行きたがるのも体を温めて幸福感を感じたいという本能が働いているのかもしれません。

また、幸福感を高める食べ物のほとんどが南で採れるものが多いです。

そして、さらに幸せが始まる第一歩は、旅行の計画を立てるだけでも幸福感が高まります。旅行の経験を誰かに伝える、このことがさらにセロトニンを高まるのです。

旅行することは、これだけ、幸福感を高める効果があり、物ではなく経験こそが人生を豊かに幸せにしてくれるのです。

今すぐ南の島に行かなければならない

先述で自分にぴったりな一島を探す。と言いましたが、それはできない可能性が高くなっています。

というのも、人の手が及んでいない南の島は、今現在まだありますが、今後は、開発が急速に進むことが予想されます。

今は、手がつけられていない状態の島でも、20年後はどうなっているかわかりません。今と、未来では南の島の様子が大きく変わる可能性が高いのです。

そして、南の島の住人も自分達の生活を囲んでいる自然が、貴重な資源だということに気付き始めています。

世界の観光のトレンドが1人あたりの売上をあげることにあります。

ある外国の南の島の話は、島に入るのに規制をかけている島があります。理由は、よりお金を持っている人を島にいれて、自然を守り、かつその島の住人の所得を上げるためです。

お金持ちが南の島に行く動機は、「人がいないこと」に価値を感じていると知っているからです。

観光客の数を求めてしまうと、その分、自然がグチャグチャにされてしまい結果的に財産である自然が破壊されて島の価値がなくなるのです。

気軽に入れる南の島の数が少なくなる可能性も否定できません。

南の島へ未来の自分を探す

地球の温暖化は、かつてないスピードで進んでいます。年々、温度は上がってきています。


そうなると、今住んでいる地域が熱帯に近くなるのは、かなり近い未来の話です。

ところで、本州と沖縄には「見えない不思議な壁」があります。その壁を境に動植物や生態系がガラッと変わるのです。

その壁から南下すると、南国感が濃くなりますが、那覇から鹿児島に北上すると途端に薄れてしまいます。

この南国感がこれからの日本になる可能性が高まるので、南国とは未来の日本なのです。

南の島への旅は、南国化する日本の未来を見つけ出す旅になります。

さらに、その環境に自分自身を置いた時に、どのように感じ、どのように生きるのか、リアルに体感できるでしょう。

また、南の島には、人を幸せにする魔法があることも発見しましょう!

たくさん移動することが、幸福感を高め、あなたを豊かにしてくれるのです。