雪山シーズンが終わりを迎え始めていますが、今シーズンはコロナによる制限も撤廃されたことから国際的なスキーリゾート・北海道ニセコ地区に多くの外国人が訪れました。
海外の観光客がニセコをはじめ、日本の雪山に魅了されるのには、ある理由があるとみられ、さらに今後その特徴を活かした新たなスポーツが流行するかもしれません。
ブームはSNSから始まった
日本の雪山が話題を集め始めたきっかけは、日本の雪質が「Japan」と「powder snow」を掛け合わせた造語「Japow」という言葉で表され、SNSを介してスキーヤーやスノーボーダーから広まったことだといわれています。
そのため、世界最高のパウダースノーが楽しめるとして日本の雪山は「一度は滑ってみたい憧れの地」として人気を誇り、現在のブームが巻き起こりました。
日本のスキー場は利便性が高い
日本ではスキー、スノーボードといえばスキー場の整備されたゲレンデで滑る認識が一般的ですが、海外では圧雪されていない自然のままの斜面を滑る楽しみ方がトレンドです。
このようなバックカントリーは多くの日本人は「危険」「迷惑」と否定的に受け止める一方、海外スキーヤーの目当ては、パウダースノーを存分に楽しめるフリーライドだといいます。
そして、海外ではバックカントリーをするために標高の高い場所に行く必要がありますが、日本は東京や札幌など都市圏から1時間~2時間以内で行けるフィールドが多くあり、利便性も高いことも特徴です。
マウンテンバイクのブームが来る
日本の地形が特権となることがわかった今、スキーに限らず、アウトドアスポーツ全般に適した魅力ある国として海外にアピールする動きが加速しています。
地球を旅しながら自然のフィールドに挑むアウトドアスポーツは「アーススポーツ」と名付けられ、冬スポーツのみならず、シーズンによって異なるスポーツができるブームが生まれようとしています。
特にマウンテンバイクは今後ブームが起きることが予想されているひとつです。日本の山には昔使われていた木材を運んだ後や小さな集落をつなぐ古道など、魅力的な場所が各地に残っています。
また冬しか使われないスキー場もオフシーズン中に有効的に活用ができ、シーズン問わず観光客の誘致が期待されています。
国内のスキー・スノーボード人口は1990年代にピークに達して以降、毎年激変しているといわれ、存続が危ぶまれているスキー場があることも事実です。
そんな中スキーリゾートの土地が海外マネーに支配され始めており、スキー場の運営会社は、大金を落としてくれる”外国人様様”と捉える側面もあるといいます。
ニセコや白馬など、大半が外国人といっても過言ではなく、一昔前は外人のパートナーを見つけるなら「六本木」という状況が、今では「ニセコ」や「白馬」に移っているとまでいわれているほどです。
ビジネスの存続がかかっていることは理解できますが、日本人としては、スキーをはじめとした来たるアーススポーツブームを、日本人にも向けて欲しいと願わずにはいられません。
引用画像:
https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/sports/h_vol45/?P=3
参考サイト:
「Japow(ジャパウ)」という言葉をご存じだろうか。日本の雪質の素晴らしさを表した「Japan」と「powder snow」を掛け合わせた造語で、海外のスキーヤーやスノーボーダーから広まったそうだ。世界最高のパウダースノーが楽しめる日本の雪山は、「一度は滑ってみたい憧れの地」として人気を誇る。スキーに限らずアウトドアスポーツ全般にとって、日本は絶好のフィールドが多い魅力的な国なのだという。地球を旅しながら自然のフィールドに挑むアウトドアスポーツを「アーススポーツ」と名付け、その発展を目指す株式会社Pioneerwork(東京都台東区)代表取締役の後藤陽一さんに、日本のアーススポーツの可能性を聞いた。
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