現代社会では、とくにIT技術の発展が著しく、常に新しい技術が生み出されるため、変化を受け入れ、柔軟に知識を吸収し成果を出していく必要があります。
変化対応力がある人は環境の変化に強く、どのような環境下でも一定のパフォーマンスを上げることができます。
ではどうすれば変化に対応する能力を上げられるのでしょうか。
実は大げさなことをする必要はないのです。
変化に強くなる「ルーティン化」がある
地味に変化を積み重ねること、すなわち変化を習慣化できていることがポイントです。
毎回すべてを「どうやってやるんだろう」と考えて行動するほど、十分なキャパシティーは私たちの脳にはない。
だからこそ、ある程度の行動はルーティン化・習慣化して、深く考えずにやってしまうことが大事です。
「どの習慣をルーティン化するかを上手に選ぶことが重要」ということです。
例えば、毎日全く変わらない行動をルーティン化もできますが、それではその人の成長は望めません。
つまり、もしみなさんがこれからも変わりたい、成長したいなら、「変化そのものをルーティン化」すればいいのです。
降りる駅を一つ変える
人にとって、変化を阻むのは「怖い」という感情です。だからこそ、それをルーティン化して日ごろから慣れておけばいいのです。
誰でも、弱り切った体に大きな手術をすると聞いたら、怖いですよね。いきなり「明日から10km走る!」「全く違う業界に転職!」となったら怖くて当然です。
とにかく小さな変化でいいから、それを毎日繰り返せば、変化に慣れます。そのうちに変化がむしろ好きになってくるでしょう。
そして転職や、さらにもっと大きな変化にチャレンジできるようになります。
小さな変化のヒントは「今日これから家まで帰るとき、降りる駅を1つ変えてみる」というものです。
大きな変化は誰でも怖いですが、1つ手前の駅で降りるくらいは誰でもできるでしょう。
そうやって自分に小さな変化を与えれば、「こんなお店があるんだ」「ここを曲がっても家に帰れるんだ」などと、発見があるはずです。
日々小さな変化を経験してルーティン化すれば、変化に慣れていきます。
「週に1度なじみのないジャンルの本を読む」「月に1度新しいスマホアプリを使う」などもおすすめです。
徹底的にパクれ
小さな変化になれてくるとさらに大きな変化に対応できるようになります。こだわりが消えるからです。
基本的になんでもありです。面白ければいい、成長できればいい、そこに我を通す必要性はありません。
こだわりを捨てて自己をアップデートしていくことへの飽くなき探究心こそが変化に強い力を育てます。
こだわりがないと、適応したいものの特徴がよく見えてきます。そしてためらうことなくそれを「徹底的にパクる」ことが出来るようになります。
新しい環境にいち早く適応するにはこの「徹底的にパクる」スキルが必須です。自分のオリジナルにこだわっていると変化出来ないのです。
小さな変化から初めて適応したいもの見つけたらそれを徹底的にパクることで、自然に変化に強い人間になるのです。
参考サイト:
変化対応力は、テクノロジーが著しい速さで発展する現代社会に求められる能力のひとつです。変化対応力を身につけると、さまざまな環境変化への対応や、イレギュラー時に柔軟な対応ができるようになります。変化対応力が求められる具体的な理由や、変化対応力をもつ人の特徴、高め方について解説します。
※本稿は、さわぐちけいすけ、入山章栄『経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった』(日経BP)の一部を再編集したものです。会社を辞め、フリーライターとして独立して頑張っ…
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