すでに言葉として定着しているIoT。さまざまな「モノ」をインターネットに接続し、データを収集、蓄積して分析することで、生産性や利便性の向上に貢献できることから多くの分野で活用が広がっています。
今後、その動きはさらに加速し「やりたいこと」があっという間に「できる」に変わり、私たちの生活に新しい体験や価値を生み出してくれるかもしれません。
家電のIoT化が加速している
私たちが身近にIoTを感じるのは、キッチンでの体験が一般的です。アプリを通じて冷蔵庫の中身を確認できる「スマート冷蔵庫」をはじめ、調理記録から好みの温度や調理時間をAIが学習する「スマートオーブン」が一例です。
そんな中、近いうちに、新しい”アイテム”が仲間入りし、キッチンで使われるほとんどのもののIoT化が実現するかもしれません。
まな板がカロリーを計算する
食事の栄養管理は自分で行うことは大変です。レシピを考え、さらに健康的な食生活を送るための栄養価を計算することは、時間も手間もかかることが実情です。
そんな悩みを解決する画期的なアイテムの開発が進んでいます。それはアメリカのIT企業Versaware Technologiesが手がける「まな板」です。
使い方は簡単で、食材を置くだけで、カロリーやタンパク質などの量を計測でき、栄養管理が板の上で実現します。見た目は一般的なウッド調のまな板ですが、分量の計測できるため、栄養管理が簡単になるとみられています。
ボウルがレシピを提案してくれる
他にもAIを搭載した「ボウル」の開発も進んでいます。使用する人の食事の傾向や好みなどの情報をもとに、摂取すべき食材やレシピなどを提示するシステムが備えられています。
スマートフォンに接続し、栄養管理のデータを簡単にチェックできる健康面で役に立つ機能もあるといいます。もちろん防水性で、洗えることから、従来のボウルと同じように、長く、清潔に使えるメリットもあります。
より便利で充実した上質な暮らしを実現する上で、今後もIoT家電の担う役割は増していくことが推測されますが、価格の面、それから買い換える手間を考えると、ついつい後回しになることも実情です。
しかし、未来のモノを積極的に導入し、効率化・高度化によって時間を上手に使い、もっとスマートに暮らしてみるのもこれからの時代を賢く生き抜く方法かもしれません。
引用画像:
https://fox8.com/business/press-releases/ein-presswire/609710033/versaware-the-next-generation-of-smart-kitchen-appliances-launches-at-ces-2023/
参考サイト:
AI allows users to build any meal based on nutritional composition in real-time, seeing immediate nutrition values for an entire meal.
ここ数年でよく聞くようになった「IoT」。聞いたことはあるけれども具体的なことはよくわらかない方のために、IoTの概念や仕組みを咀嚼して理解を進めていき、市場規模や活用シーン、今後見込める活用シーンなどもご紹介していきます。