この言葉を聞くと、タバコとガンのイメージが頭に浮かびますよね。
しかし、タバコにはニコチン以外にもさまざまなゴミが含まれています。肺疾患や臓器障害をもたらす発がん性物質や毒素など、有毒な化学物質が含まれているのはよく知られた話です。
そんなタバコに入っているニコチンですが、現在、アメリカではクリーンガムやトローチのような経口ニコチン製品の人気が高まっています。
それは、禁煙ガムではありません。経口禁煙ガム製剤の大半は、ドラッグストアなどで見かける昔ながらのニコチンガムのことを指します。
禁煙ガムは、禁煙に伴う禁断症状を和らげるために作られた医薬品です。
これらの製品は、風味が限られており、長期服用することを意図していません。さらにニコチンガムには、健康に良くない甘味料も使われています。
ニコチンの利点
そんな悪者扱いされがちな、ニコチンですが、数人の科学者が数十年にわたってタバコから分離したニコチンのさまざまな効果を研究しています。その結果、ニコチンの利点が注目されています。
では、ニコチンの利点とは何でしょうか。その理由は以下の通りです。最近のメタ分析を要約すると、
● 運動能力アップ
● 注意力アップ
● 短期記憶の改善
に対するニコチンの有意な効果が発見されています。
ニコチンの欠点
欠点は多くの人に知られている「中毒性」です。使いすぎると病気になります。ニコチンはドーパミン受容体に作用しますが、その作用速度が中毒性の主な要因です。
喫煙タバコが高い中毒性を持つのは、大量のニコチンを脳に素早く直接送り込む最も効率的な方法だからです。
また、電子タバコは、タバコの煙のような有害物質を含まずにニコチンを吸い込むことができます。
しかし、電子リキッドにはアセタール、アルデヒド、重金属など、吸い込むと安全でない化学物質が含まれている場合があります。
また、ほとんどの電子タバコには、中毒性のある香料が含まれています。さらに、吸入による健康への影響は長期間にわたって不明です。
さらに、脳に到達するスピードも、少なくともタバコと同じ速さです。肺には独自のマイクロバイオームがあり、喫煙はそれを乱すという新たな証拠が示されています。
ニコチンの最適な使い方
ニコチンを体内に入れるなら、経口ニコチンが最適であることがわかりました。製品に含まれるあらゆる化学物質と肺との相互作用を避けることができるという利点があります。
海外では、一般消費者向けに純粋なニコチンだけを使用したガムやトローチタイプの商品が販売されています。
また噛むのが苦手な方は、舌の下で溶かすトローチタイプのニコチンがあり、さらに早くニコチンが放出されるので、効果が早まります。
また、カフェインは5~6時間持続しますが、ニコチンは1~2時間しか持続しません。
つまり、ニコチンは体内から早く排出されるため、睡眠に悪影響を与えることなく、1日の後半に使用することがきます。
製品愛用者の声
『おいしい』
『優れた風味、長持ちする』
『これまでのところ満足しています。』
『噛むことでニコチンの放出を制御できる点が気に入っている』
などなど。商品は好評のようです。
日本では販売されていませんが、だれでもクリーンなニコチンを手に入れる日がくるかもしれません。
参考サイト:
As long as you're not smoking it, of course.
Scientists question if a daily dose of the well-known alkaloid is as benign as caffeine