付箋と鏡で時間の浪費をゼロにできる

時間の浪費ほど大きな害はない

「時間の浪費ほど大きな害はない」(原文: There is no greater harm than that of time wasted.)中世ルネサンス期イタリアの芸術家、ミケランジェロの名言です。

美術史に栄華を誇っています彼は、絵画はもちろん、彫刻、建築家、詩人、社会活動と多岐に亘る活動ゆえ、一刻の時間を無駄にできないため、この名言が発せられました。

令和の今に生きる私たちもミケランジェロほどとはいえども、ネットサーフィンとかで時間を浪費せず、生活のクオリティを上げるため、やりたいことにより多くの時間を充てたいものです。

しかしどうしてもボーっと時間を無駄遣いしてしまします。なぜでしょうか?

なぜ浪費してしまうのか

自己啓発の名著「7つの習慣」にその答えはあります。この書籍では「第Ⅰ領域を減らして、第Ⅱ領域を増やしましょう」と提示しています。

重要で且つ緊急な第Ⅰ領域を減らした結果、重要だが緊急ではない第Ⅱ領域の時間が増えるため、さらなる自己啓発ができるという考え方ですが、もうひとつ重要なことが言及されています。

実は、第Ⅰ領域を行った反動で、重要でもなく緊急でもない第Ⅳ領域の時間が増えるのです。心理学ではこれを「双曲割引」と言います。

双曲割引とは、明日得られる大きな快楽よりも、今すぐ得られる小さな快楽を優先してしまう心理です。

例えば、重要で且つ緊急な仕事が終わった直後、総じて脳がストレスで疲れています。これを解消したいがために、短時間で得られる快楽を追求したがる。

今居る場所にWEBがつながるパソコンもしくはスマホがあったらすぐにネットサーフィンを始めてしまった!そういうことです。

この結果、第Ⅳ領域の時間が増える。ネットサーフィンとかで浪費してしまう時間が増えてしまうのです。

浪費していることに気付けば解決する

浪費してしまう時間を減らすためにはどうすれば良いのでしょうか?「7つの習慣」ではフランクプランナーなどを使って、1時間刻みで入念に予定を組みましょう、と提示しています。

予防しましょう、ということです。手帳に書いていても、すぐに忘れてしまうのが人間の本能です。よって、どんなに予防しても無理です。

浪費するような行動をとってしまうのは、仕方が無い。重要なことは、浪費していることに一刻も早く気付くことです。

早く気付けば「おっと、これはいけない」と気付き、即座に行動を修正できます。

そのための行動策は、ふたつあります。

ひとつめはディスプレイの上の縁に「ネットサーフィンしているよ!」と、自身に注意を促す貼り紙を付箋で貼る。

ふたつめはデスクに自身の顔が見えるくらいの大きさの鏡を置くことです。

ふたつの策に共通しているのは、改めて「はっ!」と自身を振り返る機会を強制的に得る働きを作っています。心理学ではこれを「セルフモニタリング効果」と言います。

ついうっかりネットサーフィンをしているときに自身の顔が映る鏡を見えたり、付箋に気付いたりすることで、「これはいけない!」と、次のタスクへとすぐに行動が移せます。

よって、時間の浪費が減り、1日24時間の使い方が、より有意義なものになるのです。ちなみに筆者もディスプレイに付箋を貼ったり、鏡を置いたりしています。

自己啓発の名著にも心理学にも実証された解決策によってあなたも、時間の浪費をできるだけゼロに近づけ、さらに質の高い生活を実現していきましょう。



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