アメリカの成功者はアイデアをガレージで練る。

突然ですが、あなたに夢はありますか。それを実現するために今まで何かしましたか。

あるいは、子供の頃の夢を実現しようと努力をしたことはありますか。

「今更夢を実現するなんて、ナンセンス」現実を見据え「今の社会でどうすれば無難に生きていくことができるのか」と考えている人が多いのかもしれません。

一方、海の向こう、アメリカでは、均等に与えられるチャンスを活かし、勤勉と努力によって誰でも成功を勝ち取ることができる「アメリカンドリーム」が古くから追求されてきました。

メジャーリーグの挑戦をはじめ、ベンチャー企業の立ち上げはその精神が引き継がれている象徴です。

このように成功者の多くがアメリカで生まれ、その成功者たちが率いてきた企業には、ある共通点があるとみられています。

それは「ガレージから始まったこと」です。

アメリカではガレージを作業場と捉える

日本で「ガレージ」といえば「自動車やオートバイの車庫」というイメージですが、ガレージ文化の本場アメリカでは「ワークスペース(作業場)」として位置付けられています。

中にはホームパーティーの会場にも利用されるくらいの広さが売りのアメリカンガレージも存在します。

また、アメリカンテイスト満載のインテリアや小物で埋め尽くされたガレージは、男の夢(ホビー)がいっぱい詰まった「秘密基地」でもあります。

ガレージインテリアという言葉があるくらい、家よりも持ち主の趣味や趣向がよりダイレクトに表現されるガレージですが、いくつもの”アメリカンドリーム”を生み出してきた場所でもあります。

意図的にガレージで企業した

グーグル、アップル、ヒューレット・パッカード、マイクロソフト、アマゾン、これら企業はガレージ発祥のテック企業代表例としてあげられます。

いずれの企業においても決して大きく、立派なものではなく、現在の企業規模からは想像できないほどしょぼいガレージからスタートしました。

このようにガレージからスタートすることは神話的な地位を獲得するために、何人かの創業者が意図的に行ったともいわれています。

ガレージは原点に立返る場所

ガレージからスタートしたベンチャー企業が、一時は成功を収めました。

しかし、大企業化するのに伴いベンチャー精神を失い、ユニークな製品やサービスが創出されなくなるといったことがあります。

そういった、負のサイクルに陥るケースは稀なことではありません。

創業から40年以上を経過し、全世界で約12万人の社員数を誇るマイクロソフトも、そうした危機に陥ろうとした時期があったといいます。

そこでマイクロソフトでは2009年から勤務時間外の時間を利用し、社員が興味を持ったアイデアを実現する「ガレージプロジェクト」を開始しています。

このプロジェクトのモットーは「doers. not talkers.(口先だけの提案でなく、アイデアを現実のものにする)」であり、まさにベンチャー企業の精神そのものを社員に広める意図があります。

ここで得た経験は、会社全体に広く影響を与え、社内の環境を変える、まさに企業の原点に立返るために有効だといいます。

このような「ガレージ物語」は、シリコンバレーの伝説的企業の始まりを表すシンボルとして語り継がれる時に欠かせない存在です。

良いアイデアは、何気ない日常で、リラックスできる時間や空間から生まれるといわれますが、アメリカの成功者たちにとってはその場所こそが「ガレージ」だったのかもしれません。

日本は国土が狭く、特に都市部においてはアメリカのようにガレージを持つことはとても難しいことです。

しかし、自分なりの「ガレージ」を見つけ、アイデアを膨らませ、「夢」を実現してみてはいかがでしょうか。


引用画像:
https://www.webcg.net/articles/-/46551
https://www.cnn.co.jp/usa/35041156.html
https://www.xataka.com/empresas-y-economia/apple-microsoft-google-amazon-circulo-cuatro-grandes-tecnologicas-bate-records-valen-billon-dolares

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