高度約550kmの低軌道が激戦区となる。

Tesla, Inc.(テスラ:電気自動車メーカー)のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)によって2002年に設立されたSpaceX。

( Space Exploration Technologies Corp. 本社:カリフォルニア州ホーソーン)

アメリカの航空宇宙メーカーであり、ロケット、宇宙船ドラゴン、衛星スターリンク(衛星インターネットアクセス)を開発しています。

民間企業として初めて有人宇宙飛行を成功させたことでも知られています。

宇宙輸送サービス会社であると同時に、衛星インターネットアクセスプロバイダでもある米スペースXは、2022年10月11日、アジア初となる。

日本におけるインターネット接続サービス「Star link(スターリンク)」の提供を始めたと発表しました。

「Star link(スターリンク)」とは

スターリンクは、衛星ブロードバンドインターネットを提供するもので、地表から近い低軌道に多数の人工衛星を周回させています。

そして、互いに連携させることでエリアをつくる「衛星コンステレーション(英: constellation)」と呼ぶ方式を活用しています。

すでに4200基ほどが地球の周りに打ち上げられ、スマートフォンのような一般的な端末ではなく、専用の送受信端末を用いて通信します。

スターリンクは世界40カ国以上で展開し、5月時点で40万人以上が利用しています。

衛星は高度500キロメートル程度と地上に近いため、通信速度は100メガ(メガは100万)ビット毎秒以上と既存の衛星通信の約10倍速くなるといいます。

※コンステレーション(英: constellation)とは、英語で「星座」の意。そこから転じて“点と線で連なっているもの”を表す語としても用いられることがある。

2021年9月、KDDIは米国SpaceX(スペースX)社との業務提携を発表しました。

衛星ブロードバンドインターネット「Star link(スターリンク)」を、au基地局のバックホール回線(基地局と基幹ネットワークをつなぐ中継回線)に利用する契約を締結しました。

衛星通信を活用することで、山間部や災害時でも高速通信が本格化することになります。

今年6月Interop Tokyo 2022の基調講演において、KDDI 執行役員 経営戦略本部長 兼 事業創造本部長の松田浩路氏が登壇し、その後の進捗や宇宙ビジネスへの取り組みについて語りました。

翌7月にKDDIは大規模な通信障害があり、このスターリンクとの提携には米軍特殊部隊の「ある実行」を伴っていたようです。

KDDIの筆頭株主であるPASONA(会長:竹中平蔵)と創価学会(統一教会の下部組織)の本拠地である淡路島には、おびただしい米軍のヘリが飛び交っていたということです。

「その実行」のためにau回線を全て不通にして捜索したと考えられます。結果、8月19日にはPASONAの竹中平蔵氏の退任が決定されました。

一方、NTTはスカパーJSATホールディングスと組み、2026年にも人工衛星上で人類史上初という「宇宙データセンター」を提供する計画です。

NTTは、今後不要となる全国にある電波塔を1000億円で売却しました。

今後の課題として、人工衛星の軌道の場所取りや、衛星通信で利用する周波数帯の確保も浮上しています。

いずれも国際電気通信連合(ITU)に申請する必要があり、場所取り競争も激しくなりそうです。高度約550kmの低軌道は、激戦区となりそうです。


画像引用元:
スペースXの本社ビル Wikipediaより
日本経済新聞より


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