人工植物は植物30本分の汚染物質を取り除く

コロナ禍の過程で、多くの人が自宅やオフィスを可能な限りウイルスがいない状態を保つため、空気清浄機等を購入した人が多いのではないでしょうか。

ご存知の通り、ほとんどの空気清浄機は、ほこり、汚れ、煙、空気中のバクテリアなどの粒子状物質を除去するように設計されています。

屋内の空気は屋外の空気の最大5倍汚染

その一方、屋内で過ごす時間が長くなるにつれて、「注意力、集中力の低下」「身体のだるさ」「日常動作が遅くなった」等を訴える人がいます。

もしかすると、その一因は、家具、マットレス、クリーニング製品等の家庭用品に使用される有機溶剤の暴露による健康被害かもしれません。

溶剤に含まれる潜在的な発がん性分子等で室内空気が汚染していることを知っている人も多いことでしょう。とある調査では屋内の空気は屋外の空気の最大5倍汚染されているといいます。

そんな空気清浄機では取り除けない、汚染物質を取り除く解決策として、フランスの新興企業が開発した新世代の観葉植物が注目を集めています。

11台の植物だけで、通常の植物 30 本分の汚染物質を家庭の空気から取り除くことができる、と同社は述べています。

その秘密は、同社のエンジニアは、ポトスのゲノムを編集して、化学物質を代謝できる追加の酵素を生成する方法を考え出しました。

新世代の人工観葉植物

チームは、植物が通常の細胞代謝で必要な化学物質を炭素源として使用できるようにする合成代謝経路を挿入しました。

これは、通常 CO2 を使用して化学物質を植物物質に変換するのと同じ方法です。

世界中のすべての観葉植物の中で、研究チームがポトスを選んだのは、丈夫でメンテナンスが少なく、花粉や種子を生成せず、ファイトレメディエーションの可能性が高いためです。

つまり、成長が速く、多くの CO2 または揮発性有機化合物を吸収することができます。

デメリットは、価格:179 ドル (通常のポストの約30 倍) 。ですが、3 か月分の土壌マイクロバイオームを最大化するように設計されたポットが含まれています。

また、他の植物よりも頻度は低いですが、植物の世話をする必要があります。

冬は3週間に1回、夏は2週間に1回水を必要とし、月に1回、微生物叢のバランスを保つために特別なバクテリアを含む水滴を土にまき散らす必要があります。

しかし同社は、現在入手可能な最も汚染除去効果のある植物よりも最大 30 倍強力に空気を浄化できると主張しています。

すごいのは分かったが「手が出しずらい」「汚染除去効果のある通常の観葉植物で試してみたい」。

そんな方は、NASAが室内空気汚染実験で効果が見られた、ポトスやドラセナあたの観葉植物から試してみてはいいかがでしょうか。同時に家の空気を浄化して快適に過ごしていきましょう!



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