社会人になると、誰しも一度は経験するであろう「ゴルフ」。
全国には2200カ所以上のゴルフ場がありますが、、ゴルフをしたいと思ったら自分がプレーしたい地域やコースを調べて、自ら予約しなければなりません。
直接ゴルフ場に電話をしたり、コースの予約サイトを使ったりして予約する方法もありますが、最近は専門のゴルフ場予約サイトがあります。
楽天GORA、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)などです。
さてここに、2022年9月からANAが参入しました。ANAのグループ会社であるANA X株式会社が展開する「ANAトラベラーズゴルフ」です。
名前から想像すると、飛行機と組み合わせたゴルフパッケージツアーの予約サイトと思ってしまいそうですが、ゴルフ場の予約だけでも可能です。
ANA参戦の勝機は?
さて、現在、予約実績No.1の楽天GORAは1900コース以上のゴルフ場が予約できます。
ゴルフ場の数では当面争うのは厳しいのですが、「ANAトラベラーズゴルフ」の強みはいったいなんなのでしょうか。次の4点があげられます。
①ANAマイレージクラブ会員3800万人が顧客になる。データベースの活用でいろいろな提案ができる(例えば、会員ランキングに応じて特別なサービスを提供するなど)。
②予約代表者に全員分の予約総額に対して100円=1マイルが貯まる。この点はコンペ幹事には朗報である。
ゴルフ場予約サイトのポイント還元率は低い場合が多いので、1%はゴルファーにとってはメリットだ。
③飛行機はもちろん、ホテルやレンタカーなどの既存サービスを活用して包括的にサービスを提供でき、ゴルファーもワンストップで予約できる。
④ANAの強みを生かし、ANAオープン開催の「札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース」や沖縄「琉球ゴルフ倶楽部」など、名門コースも予約できる。
ANAの会員は30~60代が7割、世帯収入1000万円超が5割で、ゴルフ場にとっても優良顧客を獲得できるチャンスとなる。
マイルでゴルフ代を払う
ANAマイレージクラブにはいろいろなタッチポイントがありますが、マイルを使いにくさがネックです。
飛行機のチケットに使えば償還率は一番高いですが、自分の望むフライトをマイルでは予約しにくいのが現状です。
今後のマイルの使いみちの提案として、「マイルでゴルフ代が払えればいいね」との声も社内から上がっています。
それから、2023年中にマイルでゴルフのプレー代が支払えるようになることを目指しています。
たまったマイルでゴルフ場の支払いができるようになれば、ゴルフ場の行きやすさにつながるのではないでしょうか。
日本のゴルフ人口は600万~650万人と推定されています。それに対し、ANAのマイレージ会員は3800万人にのぼります。
少しでもゴルフへのタッチポイントが増えることは、ゴルフ未経験者がゴルファーになる機会を増やすことになります。
ANAのゴルフ場予約サイト参戦が吉と出るか凶と出るか。今後が楽しみです。
引用画像:
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202209/20220912.html
参考サイト:
全国には2200カ所以上のゴルフ場があり、ゴルフをしたいと思ったら自分がプレーしたい地域やコースを調べて、自ら予約しなければならない。直接ゴルフ場に電話をしたり、コースの予約サイトを使ったりして予約する…