1年半以内にAIが読み書き教育をするようになる。

人工知能における研究の焦点が「機械学習」に移行して以来、AIは人間よりも正確に音声や画像、動画を認識するなど、信じられないほどのマイルストーンを達成してきました。

このようにAIを活用したテクノロジーが身近になり、便利な世の中になることが歓迎される一方、技術の発達によって人間の仕事が奪われることを危惧する声を耳にする機会が増えていることが事実です。

読み書きはAIの苦手分野だった

ところが、期待ほどの進展がみられず、AIに置き換えることが難しい分野もあることから、課題が山積しているといわれています。

特に、AIの本質として読み書きの分野は不得意とされており、例えば、AIが生物学の教科書を学習したとしても、大学レベルの学習過程を高校の授業で取るための試験には合格できず、長年、AIには限界があると考えられてきました。

家庭教師はAIが担う

そんな中、2023年4月18日にアメリカ・サンディエゴで開催されたサミットにおいて講演を行ったマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏は、教育分野におけるAIの今後の展望を予測し、話題になっています。

彼の予測によると、18ヵ月以内にChatAIが子どもたちに読み書きの教育をするようになるとみられ、最終的に人間と同じくらい優れた家庭教師になることを予測しています。

教育の格差を是正する可能性がある

さらに、対話型AIでは困難とされてきた代数や微分積分などの数学の分野においても、おそらく2年以内にその技術が向上することも推測されています。

こうした教育分野におけるAIの発展は、高額な教育を受ける余裕がない貧しい学生でも、AIによる家庭教師を利用できる可能性を持ち、誰でも平等に教育を受けられるきっかけになるとみられています。

人間がAIを開発をして以降、現代社会では、すでに道具として使い始めており、この動きを止めることは不可能です。

AIを恐れずに”どう使ってあげるか”考える次の時代に突入している今、人間は「考える葦」であり続ける必要性が増していることを認識する必要が求められています。

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