健康で100歳まで長生きする人は多く存在し、今や決して特別な存在ではありません。一般的に長生きするコツは、食事とライフスタイルを見直すことだといわれていることから、多くの人が何かしらの方法を試しているはずです。
しかし、最近の研究で、運動の時間とその内容を変えるだけで、寿命を伸ばすことができるかもしれないことが明らかになりました。
2分間の運動で死亡リスクが減少した
アメリカで行われたこの研究は「日常生活において断続的に行う高強度の身体活動(VILPA)」が、全死因死亡率、心血管疾患死亡率、がん死亡率に及ぼす影響について調査しました。
研究対象は40歳から69歳の「運動をしていない人」25,241人で、手首装着型のモニター装置を使用してVILPAを測定しました。
その結果、1分間~2分間のVILPAを1日3回行った参加者は、それ以外の運動を行っていないにもかかわらず、全死因及びがん死亡リスクが38%~40%、心血管疾患死亡リスクが48%~49%減少したことが明らかになっています。
1日6分は取り入れやすい
これまで、多くの医師が健康増進のために比較的長い時間運動をすることが前提の生活習慣改善策を提案してきましたが、運動の時間を確保できない人も多く、課題が多くありました。
職場から離れた場所に車を停めて歩く時間を増やす、エレベーターを使わず階段を使うなどが定番としてあげられますが、それでさえ時間がないと実現できない人もいることが事実です。
加えて20分~30分続けて運動する時間を確保することよりも、1回につき1分~2分の運動の方が圧倒的に取り入れやすく、現実的なのかもしれません。
身体を少し早く動かすだけで良い
この成果を活用するために、専門家たちは高強度の身体活動を日々のルーティンに取り入れることを勧めています。
家の中で子どもやペットの後を追いかける、庭仕事をする、掃除はゆっくりではなく手早くする、などが一例です。
日頃、当たり前に行う活動において、少し身体を早く動かすだけで十分な効果があるため、特別に何かをする必要がなく、始めやすいメリットがあります。
健康についての研究は世界中で多く進められており、日々、運動方法や体に良い食べ物などが提案されていますが、何を信じたら良いのかわからない、何をしなくても長生きしている人もいるなど意見があがっています。
しかし、年をとっても健康的にスタイリッシュな体型でいた方が格好良く見えることは事実であり、そのためにはやはり運動しか方法はないのかもしれません。
参考サイト:
Just six minutes of movement can prolong your life.